NBO解析の結果の見方

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NBO解析の結果の見方をお示しいたします。

計算が終わったら、まずテキストエディタで log ファイルを開きます。
次に、Normal termination と検索して計算が正常終了していることを確かめます。

1. 相互作用の強さ

相互作用の強さを読み取るには、”kcal” で計算してみてください。以下に示すように各軌道間の相互作用を示す部分にたどり着きます。

BD ( 1) C 1 – C 6 というのは、C1 と C6 の原子軌道間の相互作用であり、BD は結合性軌道を示しています。他に LP、RY、CR などあります。LP は lone pair、CR は core などです。アスタリスク”*”がついた BD* は半結合性軌道を LP* は 空軌道(カチオン)を意味します。

X 線結晶構造解析などでは、原子間の距離だけで相互作用の有無を議論します。しかし、それは定性的な議論に過ぎず、相互作用の大きさを定量することはできません。量子化学計算では、距離だけで議論するのは避け、NBO 計算を行い、軌道の重なりがあることをきちんと示した方が良いと思います。

2. 電荷の分布を見る

Natural Population で検索すると以下の部分にたどり着きます。

ちなみに、電荷の絶対値はアテになりません。全体の総和が input ファイルで指定した charge の値に割り振っているためです。相対値はそこそこアテになります。また、”Mulliken charges” で検索すると Mulliken の電荷分布が見ることがます。

3. Gauss View での可視化の仕方

log ファイルでは、全ての原子軌道に番号が振られていますが、それらは Gauss view での番号とは対応していません。log ファイルの一番下に対応表があるので、そこを見て並び替えます。詳しくはメールしてください!
また、chk ファイルを fchk ファイルへと変換することにより Gauss View で可視化できます。

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【追記】
不正な大量アクセスが検出されましたので、記事を再投稿しました。
元記事投稿日 2015年10月13日

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