計算化学の参考書
HOW TO分子シミュレーション―分子動力学法、モンテカルロ法、ブラウン動力学法、散逸粒子動力学法
分子モデリング概説 – 量子力学からタンパク質構造予測まで
分子シミュレーション講座 朝倉書店シリーズ
分子シミュレーション 古典系から量子系手法まで 裳華房
また 量子論もかかわるので 物理化学の量子論の項目でハミルトニアンやらシュレディンガー方程式の基礎を読んでおきましょう
もちろん 量子論系の入門書を探すのもありです
ただ数がすさまじく内容もさまざまなので(結局ハイレベルの内容含む)とにかく
書店・図書館の立ち読みでこれなら読めそうというものを探すしかないです
また 演算では汎関数というものをよく用いますが
密度汎関数理論についてわかりやすいのが次の2冊
密度汎関数の基礎 講談社
密度汎関数理論入門 理論とその応用 吉岡書店
あとはCiniiやらいろいろで論文検索してください
実験メインで DFT 計算も補助的に使うという場合は、あまり計算化学の予習は必要ないと思います。
「習うより慣れろ」と行った感じで、まずは先輩からもらった input ファイルなどを少し改変して計算を投げてみて、計算化学がどのようなものか感覚を掴むことが大切だと思います。
2-3 ヶ月たつとキーワードの選択など様々な疑問が湧いてくると思います。
そうたらまずは、https://computational-chemistry.com/top/blog/2016/10/23/book_review_beginners/ でも紹介している「すぐできる量子化学計算ビギナーズマニュアル (KS化学専門書)」を読んでみると良いと思います。ビギナーズマニュアルと書いてありますが、全くの初心者には難しく、2-3 ヶ月程度経験を積んだ人向けだと思います。
また、gaussian のキーワードに関しては、hpc ソリューションズさんのページや gaussian 社の公式ページで解説されています。
https://www.hpc.co.jp/gaussian_help/gaussian_keywords.html
次に、基底関数や汎関数に関しても疑問が湧いてくると思います。
その場合は、https://computational-chemistry.com/top/blog/2016/10/27/book_review_dft_ks/ で紹介している「密度汎関数法の基礎 (KS物理専門書)」や、https://computational-chemistry.com/top/blog/2017/05/25/ab-initio-interaction/ で紹介している 「有機分子の分子間力: Ab initio 分子軌道法による分子間相互作用エネルギーの解析」を読まれることをお勧めいたします。
もっと計算化学を体系的に学びたい場合は、https://computational-chemistry.com/top/blog/2017/02/06/introduction-to-computational-chemistry-3rd-book-review/ で紹介している Introduction to Computational Chemistry 3rd Edition を読まれることをお勧め致します。