計算化学の参考書
実験メインで DFT 計算も補助的に使うという場合は、あまり計算化学の予習は必要ないと思います。
「習うより慣れろ」と行った感じで、まずは先輩からもらった input ファイルなどを少し改変して計算を投げてみて、計算化学がどのようなものか感覚を掴むことが大切だと思います。
2-3 ヶ月たつとキーワードの選択など様々な疑問が湧いてくると思います。
そうたらまずは、https://computational-chemistry.com/top/blog/2016/10/23/book_review_beginners/ でも紹介している「すぐできる量子化学計算ビギナーズマニュアル (KS化学専門書)」を読んでみると良いと思います。ビギナーズマニュアルと書いてありますが、全くの初心者には難しく、2-3 ヶ月程度経験を積んだ人向けだと思います。
また、gaussian のキーワードに関しては、hpc ソリューションズさんのページや gaussian 社の公式ページで解説されています。
https://www.hpc.co.jp/gaussian_help/gaussian_keywords.html
次に、基底関数や汎関数に関しても疑問が湧いてくると思います。
その場合は、https://computational-chemistry.com/top/blog/2016/10/27/book_review_dft_ks/ で紹介している「密度汎関数法の基礎 (KS物理専門書)」や、https://computational-chemistry.com/top/blog/2017/05/25/ab-initio-interaction/ で紹介している 「有機分子の分子間力: Ab initio 分子軌道法による分子間相互作用エネルギーの解析」を読まれることをお勧めいたします。
もっと計算化学を体系的に学びたい場合は、https://computational-chemistry.com/top/blog/2017/02/06/introduction-to-computational-chemistry-3rd-book-review/ で紹介している Introduction to Computational Chemistry 3rd Edition を読まれることをお勧め致します。