nVIDIA で画面真っ暗【Linux】

先日の記事で、Fedora 25 に無事 nVIDIA ドライバーCUDA ToolKit 8.0 をインストールできたと書きました。しかし、その後いろいろと不具合があったため Fedora 23 へとヴァージョンを下げました。

また、nVIDIA ドライバーのインストールではいろいろとトラブルがありましたので、そのことについてもまとめておきたいと思います。
ネット上では、Windows でのエラー対処方法や Ubuntu での対処方法はたくさんあるのですが、Fedora の新しいバージョンの情報はあまりありませんでした。

ちなみに、環境によって起きるエラーなどは違うかもしれません。管理人のパソコンのスペックについては、自作 PC を作ったこちらの記事をご参照ください。

画面が真っ暗になる

問題
自作 PC を作った直後、まだ OS を入れていない状態でグラフィックボードに映像端子をつないで画面出力すると BIOS 画面を開くことができます。しかし、ブートメディアを挿して OS のインストールに進もうとすると画面が真っ暗になってしまいます。

数秒後に「信号が入力されていません」というディスプレイのメッセージとともに画面が真っ暗になりました。

対処方法
OS インストール前は、nVIDIA ドライバーが入っていません。そのため、グラフィックボードからは映像が出力されないことがあります。そこで、OS のインストールはオンボードグラフィックで行う必要があります。

ちなみに、「信号が入力されていません」というディスプレイのメッセージの後で映像端子をオンボード出力の方に挿し替えても画面は表示されません。出力端子の変更を反映させるためには、出力端子を挿し替えた後に再起動する必要があります。

nVIDIA ドライバーインストール後に X server が起動しない

問題
オンボードグラフィックで OS のインストールの完了後に nVIDIA ドライバーのインストールを行います。インストール方法は、こちらの記事にまとめてあります。

CUI 画面でドライバーインストールの後に再起動すると、エラーメッセージが出て X server が起動しません。

対処方法
nVIDIA ドライバーインストールの際にオンボードグラフィックをオフにするなど設定していますので、オンボードグラフィックの端子につないだままでは、X server が起動しません。

nVIDIA ドライバーインストール後は、グラフィックボードの出力端子に挿し替えて起動する必要があります。また、端子を挿し替えてもすぐには切り替わらないため、グラフィックボードの出力端子に挿した後で再起動する必要があります。

起動後は、

lspci | grep -i VGA

でオンボードグラフィックがオフになっていることを確認してください。

Fedora 25 だと CUDA の NVCC 実行時にエラーが出る

問題
Fedora 25 で nvcc を実行すると、様々なエラーや警告メッセージが出ます。一応、オプションをつけたり、ヘッダーファイルを自分で書き換えたりすることで対応できますが、すべてのファイルに個別に対処していくのは時間の無駄です。

対処方法
エラーが起きる原因は、gcc のバージョンにあります。公式に CUDA がサポートしているのは Fedora 23 であり、gcc5 までです。しかし、Fedora 25 は gcc 6.3 です。

管理人は、Fedora 23 に OS を変え、gcc5 にしたら全ての問題が解決しました。

Fedora 25 では nVIDIA ドライバーインストール後になぜか x server が起動する

問題
Fedora 25 では nVIDIA ドライバーインストール後になぜか x server が起動しました。

lspci | grep -i VGA

でオンボードとグラフィックボードの二つが検出されたため、bumblebee を設定し CUDA をインストールしました。

しかし、bumblebee を設定してしまうとグラフィックボードからは映像出力されなくなってしまいます。しかし、グラフィックボードは認識されているので GPU 計算では使用することができます。GTX を使っているのに Tesla みたいな使用方法になって困ってしまいました。。。

対処方法
なぜ Fedora 25 で X server が起動したのか今となってはわかりません。でも Fedora 23 に変えたら全て解決しました!

公式サポート外のバージョンには初心者は手を出すべきではないなと感じました。

記事中に間違い等ある場合は、コメント欄、twitter またはメールにてお知らせいただけると幸いです。

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