一点計算(Single Point Calculation)

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一点計算とは、座標を動かさないで行う計算のことです。Single Point Energy Calculation (SPE) とも言います。

広義には Gaussian を用いた計算で opt 以外のキーワードを指定して行う計算のことを指すため、NMR 計算などの各種スペクトルの計算、NBO 解析などは全て一点計算です。しかし、一般的には一点計算とはエネルギー計算を指す場合が多いです。

使用例

例えば、高い計算レベルで構造最適化を行うのは計算コストが高いため断念せざる得ないが、より精度の高いエネルギー値が欲しいと言った時に一点計算が使われます。これは、計算レベルを上げても構造があまり大きく変化しないという仮定に基づいている。一点計算によりエネルギーを算出した場合には、左側に一点計算のレベル、右側に構造最適化のレベルを ダブルスラッシュで区切って記述します。

例:

B3LYP/6-311++G(d,p)//B3LYP/6-31G(d)

mPW1PW91/6-31+G(d,p)// B3LYP/6-31+G(d,p)

問題点

一点計算を行うと、活性化エネルギーが負になったり、中間体構造で虚振動が出たりということがあります。そのことに関して、以下の記事で実例を交えて説明しています。

P450 の量子化学計算【Griseofulvin】

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