時事問題や学術情報を効率的に update する習慣

研究者の方の中には、日々の仕事に追われ時間がないという人も多いと思います。
限られた時間の中で、自分の専門分野の情報を常にアップデートしていき、かつ社会人として時事問題にもついていかなければいけません。

今回の記事では、管理人が実践している英語力を維持しつつ時事問題についていく方法と効率よく学術情報を update する方法について紹介紹介します。この習慣は、もともとは同僚の外国人に勧められたものですが、非常に自分にマッチしており、英語力の維持にも最適であるため現在でも続けています。

Science 以外の英語

研究室という隔離された場所で長時間過ごしていると論文や学術書を読むときしか英語に接しないという方も多いと思います。

しかし、海外の学会、会議などで研究者に会ったときの会話のスタートは Science 以外の話題です。最近で言えば、イギリスに行ったら Brexit、アメリカに行ったらトランプ大統領候補の事を話すことになるでしょう。このような時、日本語のニュースしか見てないと大変困ります。そのニュースのキーワードを英語でなんと言うのかが分からないからです。

また、自分の専門分野の話しかできない人というのはあまり評価されません。懇親会では政治、経済、芸術、文化などの話題になっても会話をリードできる事が必要です(と管理人は上司に言われました)。そのため、日頃から国内外の時事問題に関心を持っておく必要があります。

そこでオススメなのが、英語のニュースを毎日 1 時間読むことです

管理人は、毎日朝 30 分、夕方 30 分 BBCNew York Times を読んでいます。最近ではスマートフォン向けのアプリもあるため、通勤時間中に読むことも可能です。

個人的には、BBC のウェブサイトが非常に読みやすいと感じています。画像や動画が多く、文章も改行が多くて読みやすいです。また、New York Times は “Your Morning Briefing” と言って押さえておくべきニュースをまとめておいてくれるため、時間のない時など重宝しています。

一方で、日本の新聞社のサイトは個人的には非常に読みづらいと思っています。NHK ニュースはまだ見やすいのですが、朝日新聞や読売新聞のウェブサイトは文字ばかりで読みづらい印象があります。(ダメなウェブサイトの典型例みたいなレイアウトです。)

私の同僚は毎朝、各国の主要メディアのニュースを全部チェックしていると言っていました。それにより英語力の維持だけでなく、時事問題にもついていけるようになると。

研究者は、自身の研究成果を学術論文の形で発表します。その際、自身の英語力によって論文の価値が左右されてしまいます。研究成果も重要ですが、それ以上に英語力が重要なのです。そのため、日頃から英語に触れておく必要があります。

論文は全部は読まなくてよい!


研究者であれば毎日論文を読むと思いますが、年齢が上がるにつれ仕事でもプライベートでも雑務が増えていき論文を全部読む時間がなくなってくると思います。

だいぶ昔の話ですが、Nature の編集委員が主宰するセミナーに参加した際に

”論文を全文読む必要はなく、毎日 10 報の論文の abstract を読み、週に一報だけ全部読めば、自分の研究分野の updating には十分だ”

というアドバイスを受けました。この方法だと週に 50 – 70 報ほど読むことになり、重要な情報は全て網羅することができると思います。確かに、実験系の論文であれば実験操作はどれも似通っているため飛ばしても問題はありません。また、自分の研究分野ならば序論を読み飛ばしても大きな問題はないかもしれません。

管理人はこのアドバイスを更に改良し、忙しさに応じて以下のような段階的な効率化をしています。時間のあるときは下記の 3〜5 ですが、時間のないときは 1 か 2 です。

  1. タイトル、著者、アブストラクトだけ読む
  2. 上記に加え図、表を見る
  3. 上記に加え序論を読む
  4. 上記に加え結果あるいは方法の必要なところだけ読む
  5. 上記に加えディスカッションなどの残りを読む

今回の記事では、英語力を維持しつつ時事問題についていく方法と効率よく学術情報を update する方法について紹介しました。より良い方法を知っている方は、ぜひコメントまたはメールでお知らせください。

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