FRB の過去の緊急利下げがマーケットに与えた影響をまとめてみた
コロナウイルスに端を発する今回の暴落ですが、FRB が緊急利下げを行いました。
とりわけ、3 月 18 日に予定されていた FOMC を待たずに 0.5%の利下げが敢行された事やリーマンショック後初めての利下げだったことからも大きく取り上げられました。
しかし、発表直後にマーケットが少し上昇したものの、結果として下落は続きました事から、その効果には限定的でした。
FRB が緊急利下げを行ったことは過去 22 年間 7 回あります。
MARKET INSIDER の記事にまとめられていましたので、ここで紹介したいと思います。
過去 7 回の緊急利下げのまとめ
1.2008 年 10 月 リーマンショック
0.5% の利下げが行われました。
年末にかけて回復したが、翌年 12% 下落。
2. 2008 年 1 月の暴落
0.75% の利下げが行われました。
5 月までは順調に回復していったが、そこから10 月まで暴落。約 34 % の暴落
3. 2007 年 8 月サブプライム危機
0.5% の利下げが行われました。
利下げ発表後、株価は回復していき、10 月に最高値をつけるが、その後 二年間にわたり約 50% の暴落。
4. 2001 年 9 月 9.11 同時多発テロ
0.5% の利下げが行われました。
発表後、翌年 4 月までは順調に株価が上昇した。しかし、その後翌年 9 月まで約 20% の暴落。
5. 2001 年 4 月 経済危機
0.5% の利下げが行われました。
発表の翌月は株価は上昇したが、その後 10 月まで大きく下落。
6. 2001 年 1 月 インターネットバブル
0.5% の利下げが行われました。
翌月は、株価は上昇したが、その後下落。しかし、この下落には他の要因も含まれている気がする。
7. 1998 年 10 月 ロシア LTCM 倒産
0.5% の利下げが行われました。
発表後株価は順調に回復。約 1 年間で 30% 近く株価は上昇した。唯一成功した緊急利下げかもしれない。。。
利下げによって相場はどうなるのか?
以下の Youtube 動画によると、過去 FRB が緊急利下げを行った場合、1年後の平均株価は下がっているとの事でした。
でも、今回の暴落って過去の事例とは原因が違うし、緊急利下げも必要性があるものか疑問でした。そのため、今回も 1 年後の相場が下落するのかは分かりません。でも、さらなる下落には要注意ですね。