Yang Weitao (1961年3月31日-) 中国出身の理論化学者。デューク (Duke University) 大学教授。Ynag は DFT 理論の発展とその化学への応用において貢献した。
論文被引用数は 2014 年時点で 46,700 回以上で、最も引用された論文ランキングでも 7 位に入っています。(引用元: Nature news)
生い立ち
Ynag は、中国の文化革命後の一期生として1978 年に北京大学に入学した。1982 年に 北京大学から学士号を取得。その後、ノースカロライナ大学のロバート・パール Robert G. Parr の研究室で 1986 年に博士号を取得。 1987 年まで ロバート・パール Robert G. Parr の下で博士研究員として働き、1988、1989 年は William H. Miller の下で博士研究員として働いた。1990 年にデューク大学 Duke University へと移り、現在に至る。
研究内容
Yang の主要な研究成果は、DFT 理論への貢献である。Parr らとともに LYP 相関汎関数を発表した。
また応用研究では、大規模系や生体系の計算に用いる QM/MM 計算の開発にも貢献した。
Parr とともに出版した「原子・分子の密度汎関数法」は、量子化学の教科書として多くの大学でも使用されている。
受賞歴
- 1997 Annual Medal of the International Academy of Quantum Molecular Science
- 1999–2006 LYP 汎関数として知られている The Lee–Yang–Parr correlation energy functional (Phys. Rev. B 37, 785, 1988) は、1999 年から 2006 年の7 年間で、化学分野で 2 番目に最も引用された文献であった。 この間の引用回数は 25,000 回以上。
- 2006 Humboldt Research Award for Senior U.S. Scientists
- 2010 International Solvay Chair in Chemistry, International Solvay Institutes for Physics and Chemistry, Brussels, Belgium
- 2012 American Chemical Society National Award for Computers in Chemical and Pharmaceutical Research
関連する記事
参考文献
- “Development of the Colle-Salvetti correlation-energy formula into a functional of the electron density.”
Chengteh Lee, Weitao Yang, and Robert G. Parr, Phys. Rev. B 1988, 37, 785–789. DOI:10.1103/PhysRevB.37.785