Gaussian を使い始めるにあたって読んでおいた方が良い参考書。英語版のタイトルは、”Exploring Chemistry With Electronic Structure Methods: A Guide to Using Gaussian” です。
内容
Gaussian での量子化学計算の仕方をわかりやすく解説している本です。基礎的な内容から説明しているため、初心者にオススメです。すでに Gaussian を用いた計算に取り組んでいる人には不要だと思います。
Gaussian ユーザーには様々なバックグラウンドを持つ人が多いと思いますが、本書は特に量子化学以外のバックグラウンドを持つ人にオススメできると思います。詳しく量子化学を勉強している時間はないが、量子化学計算を使用するにあたって最低限押さえるべき必要事項がまとまっています。
反対に、応用的な内容は載っていません。本書は Gaussian の完全なマニュアルなわけではないので、より高度な計算モデルを使いたい場合などは別の方法で調べる必要があります。
本書のハイライトは、エモリー大学教授 諸熊奎治先生の推薦文であると思います。以下引用
「Gaussianなどのプログラムを使ってab initio 計算が誰にでも簡単に行えるようになった。使い方が簡単なだけに、基礎知識なしに誤用して、とんでもない間違いを犯すことにもなる。この本は、ab initio 法の化学への応用に必要な最低限の事柄をわかりやすく解説している。何はともあれ、ab initio 法を使う前に、この本にあることぐらいは勉強してほしい。」
引用終わり
下記のウェブサイトより日本語版を購入することが可能です。
電子構造論による化学の探究 (本)
また、英語版は”Exploring Chemistry With Electronic Structure Methods: A Guide to Using Gaussian “でググればすぐに pdf が見つかります。非常に重いです。
関連記事
書籍紹介に戻る