先日 TOP500 と GREEN 500 の結果についてお伝えしましたが、Graph500 の結果も公開されました!
理研「京」5 期連続となる 1 位を獲得しました。その他、日本のスパコンでは TOP500 で 1 位を獲得した TSUBAME3.0 の前世代の TSUBAME2.5 が 15 位、TOP500 で 7 位だった TOP500 では Oakforest-PACS の前世代となる Oakleaf が 18 位でした。
ちなみに、京は HPCG というランキングでも 2 期連続の 1 位を獲得しました。
参考:【TOP500】スパコンランキングの見方!【Graph500_Green500】
参考:スパコンランキング発表!日本はGREEN500上位独占!【2017年6月】
理研「京」5 期連続 1 位!
Graph500 は 2010 年から開始されたスパコンランキングで、グラフの幅優先探索を競うものであり、計算速度だけでなくアルゴリズムやプログラムを含めた総合能力が求められるため、実性能を測るというベンチマークと注目されています。
今回のランキングについて
今回発表されたランキングですが、前回 2016 年 11 月のものとほとんど変わっていません。(結果はこちら。)正直、今回の Graph500 は注目すべき点、驚くべき点など一切ありませんでした。5 期連続 1 位というのも、ライバルとなるスパコンが Graph500 のことをあまり気にかけてないだけなんじゃ、、、と思ってしまいます。TOP500 で上位に入ったスパコンでも Graph500 にエントリーされていないものは多数あります。。。
Graph”500” という名前ですが、実は 217 個のスパコンしかエントリーしていません。また、エントリーに使われている計測値は最新のものではなく、以前エントリーした時に提出したものも入っています。2016 年 11 月のものはエントリー数が 216 だったので、下位の方で今回少し変動があったようです。
参考リンク
- 理研、スパコン京が5期連続でGraph500の1位をキープ ~ビッグデータ解析における優位性を証明
- Graph500 オフィシャルページ結果
- 「京」が性能指標(HPCG)において2期連続で世界第1位を獲得 -産業利用など実際のアプリケーションにおける高い性能を証明-
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