計算化学の第一人者で京都大福井謙一記念研究センター研究員の諸熊奎治氏が死去されたそうです。
ご冥福をお祈りいたします。
参考: 京都新聞
参考:IAQMS の公式アナウンス
参考:京都大学福井謙一記念研究センターの公式アナウンス
しばらく前から入院されているというお話は聞いていましたが、お亡くなりになられるとは思っていませんでした。
諸熊先生は数々の応用研究と共に様々な基礎理論も生み出しており、当ウェブサイトでも歪曲・相互作用モデル reactant deformation や Morokuma-Kitaura energy decomposition 、ONIOM 法など本当にごく一部ですが、諸熊先生の研究を紹介してきました。
2013 年に分子動力学がノーベル賞を取った際に、ノーベル財団から発表された解説中で、この分野に貢献したその他の科学者に名前が挙げられてしまったため、ノーベル賞の受賞は厳しいのかなと思ってしまったことを覚えています。
これからも諸熊先生の行った研究を当ウェブサイトで少しずつ紹介していきたいと考えております。
ご冥福をお祈りいたします。
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