今年の初め頃、David Sherman と Kendal Houk らのグループから hapalindole 生合成での Cope 転移を触媒する酵素 HpiC1 の計算化学も含めた酵素解析の論文が発表されま
Read moreタグ: 論文紹介
励起状態でのプロトン移動の計算 Excited-State Proton Transfer Mechanism
励起状態でのプロトン移動(ESPT: Excited-State Proton Transfer )は蛍光プローブや分子スイッチ、発光ダイオードなどの分子に関係していることから近年注目されている現象です。核酸塩基間でもこ
Read more原始地球上の非生物的条件下での核酸塩基の生成機構
初めて地球上に生命が誕生したのは、約 40 億年前と考えられています。原始の地球には生命に必要な有機分子(アミノ酸,核酸塩基,糖,脂肪酸,炭化水素など)が豊富に存在していたと考えられています。ここからどのようにして生命が
Read moreSpinosyn A の生合成 〜[4 + 2] or [6 + 4] Cycloaddition?〜
Spinosyn は、バージン諸島に生息する微生物 Saccharopolyspora spinosa から単離された天然物化合物です。その生合成過程に置いて Diels-Alder 反応が進行することでも知られています
Read moreタキサジエン環化反応の分子動力学計算
パクリタキセル(タキソール)は、イチイの樹皮から単離された天然物化合物であり、有糸分裂阻害活性を示すことから、がん化学療法に用いられています。その魅力的な骨格から全合成の標的ともなり、有名科学者たちにより競い合うようにし
Read moreCoenzyme B12 依存性酵素 ONIOM 計算の汎関数ベンチマーク
これまで当サイトで紹介してきたベンチマークは、ある一つの反応についてのベンチマークでした。しかし、実際の化学現象では複数の性質の異なる反応が連続して進行することもあり、単一の汎関数でそれぞれの反応すべてを同様の正確性で計
Read more遷移状態後の枝分かれでの Dynamic Effect
計算化学の分野において PTSB (post transition state bifurcation) はここ数年で最も注目されている現象の一つであり、ここ 2、3 年で報告例が一気に増えてきたような印象を受けます!当
Read more有機触媒を用いたマイケル付加の理論解析【溶媒効果】
有機触媒を用いた nitromethane の cinnamaldehyde へのマイケル付加の理論解析の論文が J. Phys. Chem. A に出ていました。今回の論文では溶媒効果や触媒再生機構を計算機上でうまく再
Read more正宗・Bergman 環化の計算化学【エンジイン】
抗腫瘍活性を持つ天然物化合物の calicheammicin や dynemicin にも見られる Enediyne 構造の環化反応である正宗・Bergman 環化の詳細な理論解析の論文が J. Phys. Chem.
Read more機械学習を利用した IR スペクトルの解析
機械学習や深層学習を利用した論文が次々に出てきていますが、全く新しい何かを達成したという感じの論文はまだまだ少ないような気がします。 先日紹介した CNN を利用したコンフォメーション探索もそうですが、既存のアプローチで
Read more