管理人は、10年以上にわたり内痔核に悩まされていましたが、結紮切除術による根治治療をしました。
手術前には、
- どれくらい痛いのか?
- 日帰りで大丈夫か?
- いつから仕事に復帰できるのか?
など不安がいっぱいでした。
ちなみに、管理人が手術を受けた肛門専門のクリニックは非常に評判が良く、手術翌日から仕事に行かれる人もいるそうです。私の場合は、術後 4 日目から復帰しましたが、全く問題はありませんでした。先生曰く、痔の手術は一見簡単なように見えるが、実は医師の腕次第で予後がだいぶ変わるそうです。総合病院などではなく、評判の良い専門の肛門外科の病院を探されることを強くお勧めします。
今回、その体験記をまとめてみました。痔に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
このウェブサイトは、管理人の趣味(有機化学・計算化学)のページであり、本来痔とは関係ありません。しかし、痔の体験記がネット上に少なく、あったとしても痛みを誇張している記事が多く手術前の不安が非常に大きかったため、ここに体験記を残すことにしました。
術後半年以降の感想は、こちらのページに移しました。
【術後半年の感想】内痔核根治治療(結紮切除術、日帰り)
目次
- 発症まで
- 手術を決意
- 手術前の不安
- 個人差
- 手術について
- 治療薬
- 術後に気をつけること
- 手術後 (0日目)
- 手術翌日 (1日目)
- 手術後2日目
- 手術後3日目
- 手術後4日目
- 手術後5日目
- 手術後6日目 (最初の通院日)
- 手術後7日目
- 手術後8日目
- 手術後9日目
- 手術後10日目
- 手術後11日目
- 手術後12日目
- 手術後13日目
- 手術後 14 日目 (2 回目の通院日)
- 手術後 28 日目 (最後の通院日)
- 手術後 40 日目
- 手術後 4 か月
- 手術後 7 か月
発症まで
管理人は、15年ほど前からいぼ痔(内痔核)を患っていました。排便時に脱肛してしまうものの指で押し込めば元に戻り痛みもないため、病院などにはかかっていませんでした。(自己診断でレベル III の内痔核)
しかし、ある時外痔核を発症してしまいました。外痔核の腫れがひどかったため、いぼ痔が引っ張られて肛門外に出てきてしまい、常時脱肛している状態になってしまいました。(脱肛による痛みはありませんでしたが、外痔核の痛みは強烈で、歩くことはおろか、寝返りも打てませんでした。)
ヘモナーゼと軟膏により外痔核は一週間ほどで治癒したのですが、いぼ痔が肛門内に戻らなくなってしまいました。
この件に関しては、年末に発症してしまったため専門医がおらず、近所の消化器科に行ったのがまずかったと思っています。ローションを塗らずに肛門鏡を入れられたため、肛門鏡を引き抜く際に内痔核が脱肛してしまいました。痔は絶対に肛門科の専門医に診てもらった方が良いです!
手術を決意
常時脱肛の状態になってしまいましたが、痛みがないため日常生活には支障がありませんでした。しかし排便直後には少し痛みがありました。
また、管理人は運動が大好きなのですが、痔が痛むために腹筋運動やジョギングなどができなくなってしまいました。
大好きなスポーツが全力でできなくなるのは嫌だと思い、手術することを決意しました。
手術前の不安
手術前に感じた不安を列挙します。
- 痛くないか?
- 病院選び
- 手術方法
- 入院 or 日帰り
痛みに関しては、個人差が大きいようです。これは、個人により痛みに対する感覚が違うこと、痔の重症度、患部の場所に依存するようです。当然、手術を担当する医師の腕にも関係します。
病院選びについては、ネット上の情報を統合すると、①総合病院は避けた方が良い、②痔専門の病院に行くのが良い、とのことでした。また、口コミ情報が重要です。
管理人が選んだ病院は、6000 件以上の手術実績があり、先生の人柄が良いことで評判の痔専門のクリニックでした。ホームページには全患者の体験記が掲載されていたため、安心して手術に望むことができました。(病院名について知りたい方は、管理人に直接メールしてください。webmaster [at] computational-chemistry.com)
【追記2017年9月】かなり高齢の先生でしたので、閉院されたようです。
管理人は、結紮切除術を選択しました。根治治療であり、再発率が低いと書いてあったからです。ジオン注射は簡単だけど再発率が高く、また痛みもあるためやめました。ゴム輪をつけていぼ痔が腐って落ちるのを待つ方法もあるそうですが、痛いという口コミが多かったためやめました。2ch のスレや知恵袋などの情報はほぼ全て読みましたが、最近はジオン注射やゴム輪が多いという印象を受けました。そのため、結紮切除術の体験談をあまり見つけることができず、手術前は少し不安でした。でも管理人は結紮切除術を強くお勧めします!
病院により、入院期間は 1 日、3 日間、1 週間、10 日間など幅がありました。入院中は暇という書き込みをいくつも見つけたため、管理人は日帰り手術を選択しました。日帰り手術は 2 万円程度ですが、入院すると 10 万円ほどかかるそうです。
管理人の経験から、一人暮らしの方には日帰り手術はお勧めできません。手術当日と翌日は、自分で家事をすることは基本的に無理です。身の回りに世話をしてくれる人がいない場合は、入院するほうが良いと思います。(当然、手術には保証人が必要ですし。)
個人差
痛覚は個人差が大きい!管理人は切り傷・擦り傷の痛みには強いです!スポーツなどで足を擦りむいても、皮膚がなくなった患部を水でジャバジャバ洗っても平気です。痛みで足が痙攣してても我慢して洗い続けることができる。
でも、外痔核は痛すぎて辛かった。寝返りを打つのも起き上がるのも辛かった。
おそらく、管理人の痛覚は強すぎることも弱すぎることもなく、平均くらいだと思います。
手術について
手術に関しては、無痛でした!
麻酔のみ痛いと聞いていたのですが、針で皮膚を突き刺すだけの痛みです。ちなみに、仙骨膜外麻酔でした。
手術自体は 10 分程度で終わってしまいました。手術後に生理用パッドをしてもらいました。
手術直後に痛み止めとしてインドメタシンを一錠飲みました。そして、15 分間おそらく抗菌薬の点滴を受けました。(点滴のバッグの名前があまり見えなかったので、不確かですが、、、)
手術直後から歩いたり、椅子に座っても良いとのことでした。普通にタクシーで家まで帰りました。
治療薬
大量の消炎鎮痛剤が処方されました。
毎食後に服用する薬が 3 種類
- ジクロフェナク Na 25 mg(鎮痛剤、10 日分)
- セフジトレン(抗菌薬、10 日分)
- トリメブチンマレイン酸塩錠 100 mg(胃腸薬、30 日分)
朝と就寝時に服用する座薬(消炎鎮痛薬)
- インドメタシン坐剤 50 mg(1-5日目)
- ポラザ坐剤 (6-10日目)
軟膏(1日4回:朝・昼・夜・就寝前)
- 強力ポステリザン(ステロイド系の軟膏、14 日分)
疼痛時に飲む鎮痛薬
- インドメタシン 37.5 mg (鎮痛剤、10 錠)
術後に気をつけること
手術後、帰宅したら 3-4 時間は寝ているように言われました。この時は、いつ麻酔が切れるんだろうか不安で、布団の中でじっとしていました。
途中で起きてトイレに行きましたが、おしっこが出てこない!
麻酔のせいなのかわからないけど、お尻に力を入れないようにして尿を出すのは意外に大変!
最初のトイレは 10 分以上かかったのに、少ししか尿が出ませんでした。
以降、2 日ほどこの状態が続きました。
また、術後数週間以下のことに気をつけるように言われました。
- 排便 (便秘・下痢・多便しない)
- 安静 (自宅で安静にする事を心掛ける)
- 薬 (正確に傷口に塗布する)
- 生活習慣を良くする (暴飲暴食・動きすぎ・夜更かしをしない)
管理人は、手術前は 1 日 2 回ほど排便していましたが、医師から排便は 1 日 1 回にするように言われました。1 日 1 回の排便ならば完治まで 1 ヶ月、1 日 2 回の排便ならば完治まで 2 ヶ月かかるらしく、多便は、傷の修復を妨げるようです。傷が修復する時間をきちんと確保することが重要だそうです。
この排便コントロールが最も重要です!多くのブログを見ていると一日に何回もトイレに行っているようですが、それが痛みの原因だと思います。しかし、便意を我慢するのも良くないため、食事の量を少なくしたり、薬で腸の状態を整えるなどすることが必要です。
また、下痢をすると傷口から菌が入るので、絶対ダメと言われました。通常は、術後に便通を整える薬を処方されるので問題はありません。管理人は、排便回数を減らすために食事の量を半分以下に落としました。というか、術後は寝たきりなので食欲がありませんでした。
自転車も禁止されました。傷に悪いそうです。
手術後(0日目)
術後、3 時間程度で麻酔が切れます。麻酔が切れた直後は、肛門を中心に腰全体が重い感じで、痛いというより、辛いという感じでした。
食事の準備や買い物などはすべて夫にお願いしました。もう一度繰り返しますが、一人暮らしの人にはあまり日帰り手術はお勧めできません。
手術当日の夜、痛み止めが切れてしまい起きてしまいました。この時は、糸か何かで締め付けられるような痛みが患部にあり、痛すぎて眠れませんでした。痛すぎて手足が震えてました。しかし、我慢できないほどではないです。
医師に指示されたように氷嚢で患部を冷やしました。ネットでは温めるのが良いという情報を見かけますが、急性の痛みの場合には冷やしたほうが痛みが和らぎます。また、手術直後の傷を温めると、一時的に痛みが和らいでも出血してしまうらしいです。
この後、疼痛時に服用するように指導されていたインドメタシンを服用して、また眠りました。
手術翌日(1日目)
手術の翌朝、初めての排便でした。ネット上では排便痛の痛みや恐怖を煽るような書き込みをよく見ますが、そんなに痛くはないです。
前述のように、管理人は切り傷・擦り傷系の痛みには強いので、なんとも思いませんでした。排便の時は、力まないように気をつけました。足を少し広げて、便の通りみちを少し広げるイメージで排便しました。
排便後はトイレットペーパーを肛門周辺に押し当てて(拭かない)大きな汚れを落とし、お風呂場でぬるま湯のシャワーで洗いました。
排便後には患部に軟膏を塗りました。ベッドの上で壁に寄りかかり、独立する手鏡を肛門の近くに置いて、患部を見ながら塗りました。手術後二日目までは患部が腫れているため、しっかりと見ないと場所がわからないと思います。
最初に腫れを見たとき、「えっ!もしかして痔核を切除してないの?」と思ってしまいました。しかし、よくよく見ると、手術前の痔核はシワシワだったのに対して、手術後の腫れはシワがありませんでした。また、二本の糸が出てました。
最初は不安になってしまうかと思いますが、この腫れは翌日以降徐々に消失していきました。3 日目からは、肛門の穴がしっかりと見えるようになりました。
手術翌日(1日目)は、ほとんど痛みはなかったのですが、薬が切れかかると傷口が疼いてきたので、食事の時間・薬の時間をしっかりと守るようにしました。
夜は熟睡できました。
手術後2日目
管理人は土曜日に手術したため、この日は月曜日でしたが仕事を休みました。医師からも術後 3 日間は安静にしていることと言われたので、食事の時以外ずっと寝ていました。
排便時にトイレットペーパーを押し当てるとまだ少し血がにじんでいましたが、痛みは強くありませんでした。
手術後3日目
火曜日でしたが、。医師からも術後 3 日間は安静にしていることと言われたので、この日も仕事を休みました。
この日は全く痛みがありませんでした。手術後初めての外出(自宅近くのお店まで 10 分程度の歩行)をしてみましたが、歩いていて特に問題ありませんでした。足を大きく広げると痛みがあるので、いつもよりも小さな歩幅で歩きました。
この日も夜は熟睡できました。
手術後4日目
この日から仕事に復帰しました。足を大きく広げると少し痛みがあったので、ゆっくり歩きました。通勤にいつもの倍の時間がかかりました。
また、排便時の痛みが 90 % なくなりました。肛門に力を入れキュッと締めてみても痛みはほとんどありませんでした(違和感はある)。排便後に患部にトイレットペーパーを押し当てても血はつきませんでした。
昼食が少し遅くなってしまったため、薬が切れたのか、手足に軽いしびれを感じた。でも、1 時間くらいで回復した。痛みは感じなかったが、まだまだ完治しておらず、薬で抑えているだけだってことを改めて実感。
職場では、トイレで軟膏を患部に塗ったが、手鏡がなかったのでうまく塗れたかわからなかった。
夕方ごろ、手足のしびれと悪寒を感じたため、早めに帰宅しました。38 度近く熱が出てしまい、喉もすごい痛かった。無理して仕事に行ったのがまずかったのか?それとも、患部から雑菌が入ったのかわからなかったが、この日は早めに寝た。
手術後 5 日目
朝起きると、熱が下がって体調が回復しました。この日も仕事に行きました。
排便痛はもうほとんど無し。歩くときも痛みはないが、無理して歩くと患部に悪いかなぁ?などと不安になってしまい、ゆっくりと歩いた。
この日の夜からインドメタシンの座薬ではなく、代わりにポラザ坐剤を入れるようになりました。
ポラザ坐剤は、トリベノシド、リドカインという二つの成分が含まれております。(こちらのページに詳しく書いてあります。)
トリベノシドには、
- 循環改善作用(血液の流れを良くする)
- 抗浮腫作用(患部の腫れを改善する)
- 創傷治癒促進作用(傷の治りを早める)
という効果があります。リドカインは、歯医者で使われている麻酔薬であり、痔による痛みや痒みを抑えてくれるそうです。リドカインは、ボラギノールにも入っていますよね!
一応痛み止めが切れるのが怖かったので、就寝前に頓服用のジクロフェナク Na を飲みました。
手術後 6 日目(最初の通院日)
初めての診察で、順調に回復していると先生に言われました。
傷口の近くに白っぽいものがあったため、「まさか、膿?」と思っていたのですが、傷が再生している過程でできるものだそうです。翌日トイレに行き、排便すると白っぽいものがなくなり、赤い新しい皮膚ができていました。
この日の午後くらいから、結構歩けるようになりました。
手術後 7 日目
就寝前の座薬の痛み止めを入れなくなったせいなのか、夜痛くて 3 回ほど起きてしまいました。
朝起きてすぐに頓服用の痛み目を飲みました。
この日は、出張でした。
一日中結構歩き回ったけど、割と平気でした。
よる調子に乗って、消化に悪そうなバーガーとポテトを食べました。
しかし、翌日後悔しました。。。
手術後 8 日目
この日も夜痛くて起きてしまい、朝起きてすぐに頓服用の痛み目を飲みました。
痛いか痛くないかで言ったら、痛いのですが、我慢できない痛みではありませんでした。
この日、初めて便秘になりました。非常に辛かったです。
前日の出張で、あまり消化の良くないものを食べたのがいけないのかな?とも思いました。
手術後 9 日目
夜痛くて目がさめるということは無くなりました。
この日の朝は、普通に便通がありましたが、激痛でした!やはり、便秘は良くないと思いました。
排便痛があまりにもひどかったため、トイレに行った後、1 時間ほど横になっていました。
便秘だったこともさることながら、鎮痛剤の量が減ったことと、朝一で薬の効果が切れていたことも原因かなと思っています。
今回の手術後で最も痛い排便でした。
薬を塗る時にいつも患部を鏡で見ているのですが、見た目的には、もう綺麗な肛門です。しかし、排便痛がまだあるので、内側の傷はまだ治りかけっぽいです。
座薬は今日で最後です。座薬を入れるとき少し肛門が切れてしまいました。座薬入れない方が良かったのでは、、、と思ってしまいました。
手術後 10 日目
前日の排便が痛かったので怖かったのですが、今日はそこまで痛くなかったです。
やはり、便の硬さが重要なようです。
排便後は少し痛みがあったので、一時間ほど横になってました。
管理人のいぼ痔は常時脱肛していたため、手術創も最初のうちは肛門の外側にありました。
しかし、腫れが引くとともに肛門の内側に入って行きました。
今は、待った全く見えないので軟膏を塗る際は結構勘で塗っています。
昨日までは歩くのが痛くて、いつもの 3 割くらいで歩いていたのですが、今日から 6 割くらいの速度で歩けるようになりました。
また、今日で薬が終わりなのですが、痛み止めがなくても日常生活には支障がありませんでした。
排便痛さえなくなれば完治のような気がします!
手術後 11 日目
朝の排便ですが、少し痛かったですが、前日よりだいぶ良くなりました。排便後の鈍痛も無くなりました。
傷口を見るとほぼ治っています。新しくできた皮膚(粘膜?)のところが赤みの強いピンク色ですが、大丈夫そうです。
また、この日から普通に歩けるようになりました。早歩きや走ったりは怖くてしていませんが、普通の速度で歩けました。
動けるようになってきたので、この日から空腹感をよく感じるようになりました。
食事の量も少しずつ戻していこうかと思います。
手術後 12 日目
今朝の排便時の痛みは、前日よりもだいぶ小さかったです。排便後 1 分くらい痛かったですが、その後は大丈夫でした。
前日までは、排便後に横になったりしてましたが、この日は排便後すぐに支度して仕事に行きました。
この日は、頓服用のジクロフェナクを使わずに過ごしていたのですが、昼過ぎ頃少し肛門から左足にかけて痛みがしたので、市販のロキソニンを飲みました。1 時間ほどで痛みがなくなりました。
鏡で見る限り、傷口は日に日に良くなっている感じです。
手術後 13 日目
この日の排便はあまり痛くなかったです。排便後にトイレットペーパーを当てると少し出血していましたが、問題なさそうです。
鏡で見る限り傷口もだいぶ良くなってきました。
手術後 14 日目(2 回目の通院日)
診察時に「傷口が少し荒れているね。べんが固いんじゃない?」と先生に言われてしまいました。
術後の傷口の治りは 2 つのことさえ守れば必ず良くなると言われました。すなわち、
- 排便管理
- 軟膏を正しく使う
です。術後すぐは腫れがひどく、傷口が肛門の外側にあったので軟膏が塗りやすかったのですが、腫れが引いた後は肛門の内側になってしまったので、うまく塗れてませんでした。
そもそも、軟膏のチューブを肛門に刺すときに傷口をえぐってしまったらどうしようって思って、なかなかさせませんでした。。。
もともと下痢しやすい体質だったため、術後には下剤ではなく整腸剤を処方されていました。術後1週目は整腸剤を飲んでいるのにもかかわらず、非常に軟らかい便が出ていたのですが、術後2週目からは普通程度の便の多さになっていました。三食野菜と果物しか食べてないのになぜだろうと思ってしまいました。
そこで、この日からヨーグルトを積極的に摂取するようにしました。
手術後 15 日目
朝の排便時にはほとんど痛みはありませんでした。もう 95 %元に戻ったような気がしました。
手術後 16 日目
ここ数日は、排便時・後の痛みに恐怖心があったので朝起きてすぐに予防のために市販のロキソニンを飲んでいましたが、この日から服用するのをやめました。
ヨーグルトを摂取していたため、非常に軟らかい便が出ました。また、痛みもありませんでした。
この日は歩いて通勤している時に少し違和感を感じました。管理人は 7 時方向の内痔核を手術したのですが、この日は 3 時方向に少し痛みを感じました。肛門内が敏感になっているので痛みを感じたのか?関連痛なのか?別の内痔核か?などと心配になりましたが、30 分ほど歩いていたらなくなりました。
手術後 17 日目
この日から、朝の排便時の違和感がなくなりました。痔になる前と同じような感じでした。
でも、無理しすぎて悪化させたらどうしようなどと思ってしまい、手術前と同じように動くのは避けています。
まだまだ怖くて、勢いよくしゃがんだり、走ったりなどはしてません。
手術後 18 日目
もう、朝の排便時の痛みは全くありません。
寝返りを打ったりかがんだりすることも大丈夫です!
でも、歩いている時に少し違和感があります。痛みはないのですが、なんか肛門の中に傷があるなぁみたいな感じです。
この日から早歩きもできるようになりました。
手術後 19 日目
この日も、朝の排便時の痛みは全くありませんでした。
排便痛が無くなってから、急激に傷の治りが良くなってきたような感じがします。
手術後 21 日目
朝の排便時の痛みはありませんでした。
術後初めてかがんでみましたが、全く痛くありませんでした。
この日は、久しぶりに実家に帰省したということもありたくさんご馳走を出されてしまいました。
食べないのも悪いと思い、術後初めて普通に食事しました。
また、この日から肛門周辺のかゆみが出てきました。
手術後 22 日目
朝の排便時の痛みはありませんでしたが、やはり前日たくさん食べたこともあり、便の量が多かったです。
この日も普通に食事しました。
傷口もだいぶ良くなりました。まだまだ新しい皮膚が薄いため風呂上がりなどは少しふやけてしまいますが、しばらく経つと大丈夫です。
傷が治り始めた当初は、かなり赤色っぽい皮膚だったのですが、次第にピンク色になり、普通の肛門の色に近づいてきました。
手術後 23 日目
この日も全く痛みはありませんでした。
しかし、朝の排便後に鏡で患部を見てみると 3 時方向の血管が少し腫れているような気がしました。(管理人が手術したのは、7 時方向の血管。)
パンパンに腫れているのではなく、少し皮膚がてるんでいるような感じがしました。
調子に乗って食べ過ぎて、少し便の量が多かったから腫れちゃったのかなぁ?と思いました。
この日から、またサラダとバナナとヨーグルトの食生活に戻しました。
手術後 28 日目(最後の通院日のはずだった。。。)
術後 4 週目の通院でした。
基本的にもう痛みはなかったのですが、傷口がまだ少しあるため、一ヶ月後にまた来院するように言われてしまいました。
歩いたり、しゃがんだり、座ったりする分にはもう全く問題ありません。排便痛もないです。あえて言うならば、朝の排便後 3 時間くらいは、椅子から立ち上がったり、走ったりする時に少し痛いという程度です。
手術後 40 日目
もう全く気にせずに生活できるようになりました。
痛みがないとは言っても、排便後はシャワーでお尻を洗っていました。また、排便後 1 時間くらいは少し違和感を感じていました。また、椅子から立ち上がるときも痛みを感じないように手で支えながら立っていました。
でも、術後 36 日目くらいから全く気にならなくなってきました。
朝の排便後も全く気にせずに歩けますし、鏡で患部を見たり、シャワーで流したりもしなくなりました。
手術後 4か月
手術後 4 か月目から趣味のランニングを開始しました。
はじめは恐る恐る走っていましたが、大丈夫でした。運動で血流がよくなっても痛みはありませんでした!
手術後 7か月
もう日常生活に支障はありません。しかし、時々手術した場所に違和感を感じることがあります。
痛みではないのですが、違和感です。まだ傷口があるなぁという感じです。
術後は再発しないように体重を 7kg ほど落とし、アルコール類は一切飲んでいません。
脂っこい食事も二日連続では取らないようにしていますし、週 3 日はランニングで汗を流すようにしています。
また、便が硬くならないように気をつけています。
感想
痔は我慢せずに手術したほうが絶対に良い!
ネット上では、痛みや不安を煽るような書き込みが多いが、すごい痛いのは手術当日の夜くらいだった。あったとしても悶絶するようなものではなく、我慢できる範囲内での痛みでした。それ以降は適切に薬を使用していれば、ほぼ痛みはありませんでした。よくネットで見かける鎮痛剤の注射などは必要ありませんでした。
一人暮らしでなければ、入院する必要はないのでは?と思いました。
排便コントロールをしっかりとしていれば、傷の治りは早く出血もありません。でも、そもそも排便がしっかりしていない人が痔になりやすいのだから、排便コントロールをきっちりするっていうのは、意外と難しいことかもしれません。
管理人が手術を受けた肛門専門のクリニックは非常に評判が良く、手術翌日から仕事に行かれる人もいるそうです。私の場合は、術後 4 日目から復帰しましたが、問題はありませんでした。先生曰く、痔の手術は一見簡単なように見えるが、実は医師の腕次第で予後がだいぶ変わるそうです。総合病院などではなく、評判の良い専門の肛門外科の病院を探されることを強くお勧めします。
このウェブサイトは、管理人の趣味(有機化学・計算化学)のページであり、本来痔とは関係ありません。しかし、痔の体験記がネット上に少なく、手術前の不安が非常に大きかったため、このようなページを作りました。
なるべく多くの情報を共有したいと考えているため、質問などはコメント欄に書いていただければと思います。
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