(トップ画像は、参考文献 1 より抜粋。)
以前から噂されていた AMD のサーバー向け CPU、Naples の情報が出ました。投資家向け会議 “2017 Financial Analyst Day” の中で発表されたようです。
正式名称は EPYC (エピック) に決まりました。
クロック数は予想よりは低く、ターボ時 2.8 GHz でした(ベースクロック 1.4 GHz)。計算に使うには微妙でしょうか?
関連記事:【Ryzen】16コア Whitehaven に期待!【AMD】
スペック
コア:32
スレッド:64
L1命令キャッシュ:32KB×32
L1データキャッシュ:64KB×32
L2キャッシュ:512KB×32
L3キャッシュ:TBA
ベースクロック:1.4GHz
ターボクロック:2.8GHz
1 ソケットあたり 8 チャネルのDDR4/3DSメモリ(最大2TBまで搭載可能)
最大 128 レーンの PCI Express
最大 32 基の SATA 6Gbps
32 レーンの NVMe
4 基の USB 3.0/2.0 ポート
I/O が強力なのが大きな特徴でデータセンター向けですね。計算には向かない。
AMD がいうには 1ソケットでも,Intelの 2 ソケット構成より高速だそうです。
EPYC のパッケージ内には 4 基の 8 コア CPU ダイが搭載されており、それぞれ Infinity Fabric で接続されているそうです。
ビデオ
こちらに AMD の EPYC に関するビデオが公開されています。
動画内に 2 ソケットのマザーボードを使用した場合の説明が出てきますが、128 thread、32 DIMM スロットあります。圧巻ですね!
Senior Director の Dan Bouns 氏やセミカスタム部門の SVP 兼 general manager である Forrest Norrod 氏が主に話しています。
感想
“32 コアなのに 3.0 GHz 超えるかもしれない” という噂もネット上で目にしていたので、2.8 GHz は少し低く感じてしまいました。個人的に 3.0 GHz 以下の CPU では計算したくないので、EPYC (Naples) の購入はやめにします。
その代わり、先日の記事で紹介した threadripper を複数購入しようと考えています。情報が正しければ、Naples 用マザーボードにも threadripper を載せることができるはずなので、2 Socket のマザーボードを購入して threadripper を二枚載せようと思います。
threadripper の発売は今年の夏だそうですが、早くも待ち遠しいです。
【追記 2017.06.05】
どうやら、EPYC のマザーボードと Threadripper のマザーボードは物理的な寸法は同じだが、電気的には異なるようです。なので、EPYC のマザーボードに Threadripper をさしても動かないようです。。。参考文献3:[COMPUTEX]Ryzen ThreadripperとEPYCはピン互換だが,電気的には互換性なし。これから登場する製品の気になるところをAMDに聞いてきた
参考文献
- AMDの新世代データセンター向けCPU,その製品名は「EPYC」に。8コアCPUダイ×4のMCM構成で32コア64スレッド対応を実現
- AMD、データセンター向けプロセッサ“Naples”の正式名称を「EPYC」に
- [COMPUTEX]Ryzen ThreadripperとEPYCはピン互換だが,電気的には互換性なし。これから登場する製品の気になるところをAMDに聞いてきた