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Cori は、アメリカの Lawrence Berkeley National Laboratory に設置されているスーパーコンピューター(Cray XC40)です。アメリカ人女性生化学者として初めてノーベル賞を受賞した Gerty Cori にちなんで名付けられました。
2017 年 11 月発表の最新の TOP500 では、第 8 位にランキングされています。
参考:【TOP500】スパコンランキングの見方!【Graph500_Green500】
スペック
NERSC のスーパーコンピュータ Cori は Intel Xeon「Haswell」プロセッサー(Phase I)とインテル Xeon Phi “Knights Landing” (KNL) プロセッサー(Phase II)の2つのパーティションで構成されており、すべて同じ Cray “Aries” 高速インターノードネットワークで接続されています。このシステムには、大規模な Lustre スクラッチファイルシステムと、最初の種類の NVRAM「バーストバッファ」ストレージデバイスも搭載されています。
Phase I
ノード数: 2,388
CPU: 76,416 core
RAM: 298.5 TB
性能: 2.81 PFLOPS
Interconnect: Cray Aries with Dragonfly topology with 5.625 TB/s global bandwidth
ノード当たりのスペック
CPU: Xeon E5-2698 v3 (16 core) x 2 (各ノード当たり 32 コア)
RAM: 128 GB (DDR4 2133 MHz)
性能: 1.2 TFLOPS/node
Phase II
ノード数: 9,688
CPU: 758,784 core
RAM: 1.06 PB
性能: 29.5 PFLOPS
Interconnect: Cray Aries with Dragonfly topology with 45.0 TB/s global peak bisection bandwidth.
ノード当たりのスペック
CPU: Xeon Phi Processor 7250 (Knights Landing) @ 1.4 GHz (68 コア)
RAM: 96 GB (DDR4 2400 MHz)
性能: 3 TFLOPS/node
Login node
Dual socket (16 cores per socket, 32 total cores), 2.3 GHz Intel Xeon Processor E5-2698 v3 (“Haswell”) with 512 GB memory.
OS: SuSE Linux Enterprise Server (SLES)
job scheduler: SLURM
用途
宇宙物理、二酸化炭素ガスの地下貯蔵、核融合反応を用いたエネルギーの生成、海水からの脱塩、エネルギー効率のよい LED 照明、などの研究が行われているそうです。
非常にコア数が多いため (約 80 万コア)、約 7000 人の科学者がシミュレーションやデータ解析を同時に行うことができます。また、Xeon Phi 68 コアをうまく使いこなすための高並列プログラムのテストも行われているそうです。
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参考文献
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