top500 発表!日本は 7 位に後退【2018 年 11 月】

2018 年 11 月のスパコンランキング TOP500GREEN500 が発表されました。スパコンの単純な計算性能を競う TOP500 では、少しだけ順位変動がありました。アメリカのスパコンが1位と 2 位、中国のスパコンが 3 位と 4 位にランクインしています。日本勢のトップは、第 7 位に後退しました。

また、省電力性を競う GREEN500 では、前回に引き続き菖蒲 system B がトップの座を守りましたが、2, 3 位は入れ替わりました。

中国とアメリカが事実上の世界のツートップである現在、日本が今後どのように挽回していくのか気になります。ランキングが発表される度にどんどん差が開いていっている気がします。

参考【TOP500】スパコンランキングの見方!【Graph500_Green500】

今回の Top500

前回のランキング同様アメリカが首位の座を守りました。前回 3 位だったアメリカの Sierra が 2 位に上がりました。その代わり、過去数年にわたり 1 位の座にあった中国のスパコン 神威・太湖之光 と天河 2 号A はそれぞれ 3, 4 位へと後退しました。

天河3号建設中という噂もありましたが、今回は登場しませんでした。また近いうちに中国が首位になるかもしれません。


前回同様 1 位だったSummit については、当ウェブサイトでも過去の記事で触れています。IBM の Power9 プロセッサと NVIDIA の Tesla V100 GPU を使用しています。

日本勢の最高位は産総研の AI Bridging Cloud Infrastructure (ABCI) の 7 位でした。東大・筑波大のオークフォレスト・パックスは 14 位に後退、理研のは 18 位へと後退しました。

日本ももっとスパコン開発に投資すべきだと思います。人工知能を利用した研究などがこれからはより一般的になっていくと思いますが、肝心の計算資源がなければどうしようもないでしょう。


今回の Green500

前回の Green 500 では、日本のスパコンが 1,2,3 位を独占していましたが、今回 2, 3 位は入れ替わりました。

Green500 で上位も良いけどやっぱり Top500 でも上位を取って欲しいなと思います。スパコン実性能を測る HPCG でも京が3位、産総研の ABCI が 5 位という結果でした。どんどん中国、アメリカに差をつけられると思います。

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  • 単に計算速度はそこそこなだけでビッグデータ処理能力や計算能力、アプリケーション、シミュレーションなどは世界上位。速度は中国で性能は日米。