オロパタジンを服用した感想【花粉症・寒冷蕁麻疹】

花粉症のため、耳鼻科に行きオロパタジン (5 mg) を処方してもらいました。

これまでは、クラリチンアゼプチンタリオン、市販薬ではアレグラなどを使っていましたが、今回思い切って一番強い薬に変えてもらいました。

1,2 月は寒冷蕁麻疹にも悩まされていたのですが、オロパタジン (5 mg) を飲んでからこちらも多少改善されました。

以下、オロパタジン(アレロック)を飲んだ感想を簡単にまとめてみました。

効き目は?

以前から耳鼻科の先生に花粉症は薬を飲むだけではダメ、マスクもしてくださいと注意されてきました。

そのため、クラリチンなどを飲んでいた時は常にマスクをしていました。しかし、それでも時折くしゃみや鼻水が出ていました。また、マスクを外して長時間外にいた時は、夜になって目のかゆみや頭痛などがありました。

オロパタジンを飲み始めてからは、くしゃみや鼻水が一切なくなりました。頭痛もありません。(目のかゆみは元々ほとんどないので、この点に関しては効果のほどはわかりません。)

一応、オロパタジンを服用し始めてからも外出時は必ずマスクして生活しているので、マスクしない場合にどの程度の効き目になるのかは正確には分かりませんが、オロパタジンに変えてから日常生活が非常に楽になりました。花粉が実際に飛んでいるのかどうかさえ分かりません。




眠気は?

第二世代抗ヒスタミン薬は、第一世代よりも選択性が上がり、比較的眠気が弱いとされていますが、それでも人によっては眠気を感じてしまう人はいます。

オロパタジンは、第二世代抗ヒスタミン薬でもっとも強い薬です。

医薬品添付文書をみてみると、オロパタジンの副作用で眠気の出る人の割合は、5 % 以上だそうです。副作用としてはだいぶ高い割合です。(医薬品について調べる際は、ブログなどよりも医薬品添付文書をみた方が正確です。)

私も、オロパタジン を商法してもらう際に、医師から絶対に車の運転や機械の操作をしないでくださいと注意されました。

恐る恐る服用してみると、初日は我慢できないくらいの眠気に襲われました。。。

しかし、二日目からは全く眠気を感じませんでした!

眠気については個人差があります。ネットで検索してみると、非常に強い眠気を感じたので半分の 2.5 mg に処方を変えてもらった方や、一年中服用していても眠気を感じない方など様々です。

眠気については、実際に自分で数日間飲んで試してみるしかないと思います。私は、全く眠気を感じませんでした。

【追記】2年目の服用体験
去年に引き続き、2019 年もオロパタジンを飲み始めました。

日中は全く眠気を感じないのですが、今年は朝起きるのが非常に辛いです。管理人は、朝 5 時起きで 6 時には家を出るという生活をずっと続けてきたのですが、今年オロパタジンを飲み始めてからは朝 7 時起きになってしまいました。。。(去年はこんなことありませんでした。)

とにかく朝起きた時の眠気が半端ないです。また、夜信じられないくらい熟睡できています。

オロパタジンのおかげで日中は快適に過ごせているので、今後も服用は続けていきます。

寒冷蕁麻疹

毎年冬に悩まされていた寒冷蕁麻疹にも効果がありました。そもそも寒冷蕁麻疹も屋外と屋内の気温差などのショックによってヒスタミンが放出されることによって生じるようです。そのため、抗ヒスタミン薬であるオロパタジンが寒冷蕁麻疹にも効果があるのではと期待していました。

結論から言うと、寒冷蕁麻疹にも効果はありました。しかし、完全に症状を抑えれる訳ではありませんでした。

服用前は、蕁麻疹が非常に多く出ていました。腫れもありました。服用後は、腫れはなくなったものの、皮膚に赤いポツポツが出るようになりました。凹凸など全く腫れはなく、ただ色が変わっているだけです。かゆみもありません。

生活していく上では、この程度症状が抑えられれば十分なので、非常に満足しています。

化学構造

オロパタジン Olopatadine は、次のような構造をしています。三環性の母骨格が特徴的です。この部分が分子認識に重要なのでしょうか?

クラリチン (Loratadine) は、次のような構造をしています。オロパタジン同様三環性の母骨格を有しております。また、7 員環部分から側鎖が伸びている点も同じです。6/7/6 の三環性構造 + 側鎖がファーマコアなのでしょうか?

タリオン (Bepotastine) は上記二つの構造とは少し異なります。しかし、これも芳香環二つが結合によって固定されていないだけと見ると、母骨格部分はクラリチンとかなり似ています。特にピリジン環とクロロベンゼンを含んでいる点が。また、二つの芳香環の間からピペリジンを含む側鎖が伸びています。

このウェブサイトは、量子化学計算やスーパーコンピューターなどの情報を発信するものですが、管理人が実際に経験した健康情報についても、少しだけ掲載しています。




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