テルペノイドは、これまでに 80,000 種以上の化合物が報告されている最大の天然物化合物群です(参考文献 1)。身近なところでは、メントールなどの香料、抗マラリア薬のアルテミシンから抗がん剤のタキソールまで構造・機能共
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プメラー型反応の反応機構は実はもっと複雑?【Pummerer Type Rearrangement】
プメラー転位は、スルフォキシド類から対応する α 置換スルフィド類を合成する反応です。 最近、二種の生成物を与えるプメラー型反応での生成物の選択性が計算化学により明らかにされました。以下の文献を簡単に紹介したいと思います
Read more双性イオン中間体が鍵!有機触媒を用いた [6+4] 環化付加反応
あけましておめでとうございます。 昨年 11 月、12 月は、多忙のため記事の更新ができませんでしたが、今年はもっと更新していきたいと思います。 さて、もう 4 ヶ月も前になってしまいますが、シンコナアルカロイド有機触媒
Read moreDirected Evolution と De novo 酵素デザインを組合わせた研究例
少し時間が経ってしまいましたが、今月初旬にノーベル賞が発表されましたね。 2018 年のノーベル化学賞はファージディスプレイ (Phage Display) と指向性進化法 (Directed Evolution) に授
Read moreイオン液体の DMSO 中での酸性度の計算
有機化学反応機構を考察する上で、pKa の値を知っておくことは非常に重要です。Evans や Bordwell などの pKa テーブルを使用している方も多いのではないでしょうか? しかし、pKa テーブルには載っていな
Read more計算化学を用いた天然物の構造訂正
多種多様な構造で我々を魅了してくれる天然物化合物。医薬品シードとしても有用なこれらの有機化合物の単離構造決定は世界中で盛んに行われています。 しかし、その構造の複雑さ・特殊さから構造を決めることが困難な場合も多数あります
Read moreP450 の量子化学計算【Griseofulvin】
酸化酵素の中でも P450 は、多彩な反応を触媒するため多くの研究者の注目を集めています。P450 を用いたエンジニアリングも盛んに行われており、最近ではカルベノイドやナイトレノイドを発生することのできる P450 も報
Read more不正を犯した研究者のためのリハビリプログラム
昨年、論文不正で非常に話題になった東京大学の渡邊嘉典元教授が、イギリスのクリック研究所で不正研究者のためのリハビリプログラムに参加し、復帰を目指しているようです。 Nature News に出ていましたので、簡単に意訳し
Read moreDFT 計算での双極子モーメントの正確性【ベンチマーク】
DFT 計算での双極子モーメントの正確性に関するベンチマークが マーティン・ヘッドゴードン Martin Head-Gordon のグループから発表されました。 “How Accurate Is Densit
Read more計算化学分野で女性の割合が増加!
JCIM に計算化学分野での女性の割合が増えているという論文が出ていましたので、簡単に紹介したいと思います。 ちなみに管理人がアメリカで所属していた研究室は 7 割くらいが女性でした。 “Computatio
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